エアコン掃除を自分でやってみたいけれど、何から揃えればいいか迷っていませんか。専用の道具を正しく選ぶと、驚くほどスムーズに汚れが落ちます。反対に、間違った道具を使うと故障の原因になるかもしれません。
この記事では、エアコン掃除に必要な道具を場所別に詳しく紹介します。100均で買える便利なグッズや、家にあるもので代用する方法もまとめました。必要なものをリストアップして、さっそく準備を始めてみましょう。
フィルターのホコリを取る掃除機とブラシは?
エアコン掃除の基本は、まず空気を吸い込むフィルターから。ここが詰まっていると、電気代が高くなるだけでなく、カビの胞子を部屋中に撒き散らすことになります。使う道具は、家にある掃除機と少しの工夫で十分です。まずはホコリを舞い上げないための準備から始めましょう。
1. ブラシ付きノズルを装着した掃除機
まずは掃除機の先端をブラシ付きのノズルに付け替えます。フィルターを外す前に、表面のホコリを外側から吸い取ってください。いきなり外すと、積もったホコリが床に落ちてしまいます。
掃除機で吸うときは、フィルターの網目に沿って優しく動かします。無理に押し付けると網が破れるので注意が必要です。これだけで、大きなゴミの80%は取り除けます。
2. 目詰まりを解消する柔らかい歯ブラシ
掃除機で吸いきれない細かい網目の汚れには、使い古しの歯ブラシが便利です。フィルターを外して裏面からシャワーを当てながら、軽くこすり洗いしてください。
ゴシゴシと強くこするのは厳禁です。毛先の柔らかいタイプを使うと、網目を傷めずに汚れを掻きだせます。100均の隙間掃除用ブラシも使い勝手が良くおすすめです。
3. 油汚れを落とすための中性洗剤
キッチン近くのエアコンは、フィルターに油分が混ざったホコリがこびりついています。水だけでは落ちないベタつきには、台所用の中性洗剤を使いましょう。
ぬるま湯に洗剤を溶かし、フィルターを数分間つけ置きします。そのあと軽くブラシでなでるだけで、汚れがするんと落ちます。最後はしっかり水ですすぎ、完全に乾かすのがポイントです。
フィンのカビを洗浄するスプレーと専用ブラシは?
フィルターの奥にあるアルミの板を「フィン」と呼びます。ここは空気を冷やしたり温めたりする場所なので、結露が発生しやすくカビの温床になりがち。奥までしっかり洗浄するには、専用の薬剤と汚れをかき出す道具が欠かせません。
1. 汚れを浮かせて落とすエアコン洗浄スプレー
市販の「らくハピ エアコン洗浄スプレー」などの専用品を用意しましょう。スプレーするだけで、フィンの隙間に詰まったカビやホコリを浮かせて洗い流してくれます。
使い方はとても簡単で、フィンに向かって吹きかけるだけ。洗浄液は結露水の排水管を通って外へ流れる仕組みになっています。手軽に除菌と消臭ができるので、シーズン前後の必須アイテムです。
2. アルミフィンを傷めない専用フィンブラシ
フィンの隙間に詰まった頑固な汚れには、専用のフィンブラシを併用します。アルミ板は非常に柔らかく、指で押すだけで簡単に曲がってしまいます。
専用ブラシは毛先が細く、板の間を掃除しやすい形状になっています。汚れがひどい場所だけをピンポイントで掃除するのに向いています。縦方向に優しく動かすのがコツです。
3. 薬剤を洗い流すための加圧式霧吹き
洗浄スプレーの泡が残るのが心配なときは、加圧式の霧吹きが役立ちます。タンクに水を入れてポンピングすると、勢いよく水が噴射される道具です。
これでフィンをすすぐと、奥に残った薬剤や汚れを確実に押し流せます。100均の園芸コーナーでも手に入ります。水の勢いが強すぎないものを選び、電装部にかからないよう注意して使いましょう。
手の届かない送風ファンを磨くスキマワイパーは?
エアコンの吹き出し口をのぞくと見える、回転する筒状のパーツが「送風ファン」です。ここは最もカビが溜まりやすく、しかも手が届きにくい難所です。専用の薄い道具を駆使して、ファンにこびりついた黒カビを徹底的に除去しましょう。
1. 奥まで届くしなやかな隙間掃除用ワイパー
「エアコンの防カビ スキマワイパー」のような、薄くてしなやかな道具が必要です。ファンの隙間は数ミリしかありません。普通の雑巾では奥まで入り込みません。
この専用ワイパーを使えば、回転するファンの羽を1枚ずつ拭き取れます。本体が適度にしなるため、カーブに沿って汚れを絡め取ることが可能です。一度使うと、取れた汚れの量に驚くはずです。
2. 汚れを絡め取るマイクロファイバークロス
ワイパーの先端には、マイクロファイバー製の布を巻き付けます。極細繊維がカビの粒子をしっかりキャッチして、周囲に広げません。
水で濡らして固く絞った状態で使うのがベストです。汚れがひどいときは、何枚か予備を用意しておきましょう。汚れたまま使い続けると、カビを塗り広げるだけになってしまいます。
3. カビの繁殖を抑える防カビ仕上げシート
掃除の仕上げには、防カビ成分が含まれたシートでファンを拭き上げます。せっかく綺麗にしても、湿気が多いとすぐにカビは再発してしまいます。
防カビシートでコーティングすると、約1ヶ月から2ヶ月は菌の繁殖を抑えられます。吹き出し口のルーバー(羽)も一緒に拭いておきましょう。これで、次にエアコンをつけたときの嫌なニオイを防げます。
壁や床を水濡れから守る養生カバーとテープは?
自分で掃除をする際に最も怖いのが、汚水による壁や床の汚れです。プロも必ず行う「養生」をしっかりすれば、思い切って洗浄作業ができます。便利なセット商品も販売されているので、初心者ほど準備を徹底しましょう。
1. 汚水をバケツへ誘導する専用の洗浄カバー
「徹底洗浄エアコン掃除カバー」のような、ビニール製の専用カバーが市販されています。エアコン全体をすっぽり覆い、下のチューブからバケツへ汚水を流す仕組みです。
これがあれば、スプレーや霧吹きを使っても周囲が汚れません。使い捨てタイプであれば1,000円程度で購入できます。繰り返し使える厚手タイプも、1枚持っておくと毎年使えて便利です。
2. 広範囲を一気に保護できるマスカー
マスカーとは、養生テープに折り畳まれたビニールシートがついた資材です。テープを壁に貼ってビニールを広げるだけで、広い面を簡単に保護できます。
エアコンの下にある家具や家電、床を覆うために使います。掃除中に汚水が飛び散っても、マスカーがあれば安心です。ホームセンターの塗装コーナーなどで安く手に入ります。
3. 隙間からの浸水を防ぐマスキングテープ
エアコンと壁の隙間を埋めるには、マスキングテープが適しています。粘着力がほどよく、剥がすときに壁紙を傷めにくいのが特徴です。
電装部品が集まっている右側のボックスをビニールで包み、テープで密閉してください。ここに水が入ると故障の原因になります。不安な場所をあらかじめ塞いでおくことで、作業中のストレスが減ります。
ダイソーなどの100均で買える便利な掃除道具は?
最近は100均の掃除グッズコーナーが非常に充実しています。専用品を買うほどではないけれど、あると便利な小物がたくさん見つかります。ダイソーやセリアなどでチェックしたい、エアコン掃除に役立つアイテムをまとめました。
1. ペットボトルに取り付ける注ぎ口ブラシ
空のペットボトルに装着するだけで、水洗いブラシになる便利な道具があります。ボトルを押すと先端から水が出るため、サッシやフィルターの細かい掃除に最適です。
水道から遠い場所でも、手元で水流を調節しながら洗えます。フィンに水をかけたい時も、狙った場所にピンポイントで噴射できるので重宝します。
2. 汚れを削ぎ落とすメッシュ棒
プラスチックの棒に研磨剤入りのメッシュがついた道具もおすすめです。吹き出し口の周りについた、カチカチに固まった汚れを削り落とすのに向いています。
力を入れすぎると傷がつきますが、軽くこするだけで頑固な汚れが剥がれます。細かい溝や角の部分など、布では届かない場所に活用してください。
3. 細かい部分の拭き掃除に役立つ綿棒
意外と役立つのが、太めの綿棒やメイク用の平らな綿棒です。エアコンのルーバーの付け根や、複雑な形状のパーツの隙間にたまったホコリを拭き取れます。
アルコール除菌液を少し染み込ませて使うと、細かい黒カビもきれいに除去できます。使い捨てができるので、衛生面でも安心して使える便利な道具です。
割り箸などで自作できるお掃除棒の作り方は?
特別な道具を買いに行く時間がないときは、家にあるもので「お掃除棒」を作ってみましょう。身近な素材を組み合わせるだけで、隙間掃除に最適な道具が完成します。汚れに合わせて数本作っておくと作業が捗ります。
1. 割り箸とキッチンペーパーを組み合わせる方法
最も簡単なのが、割り箸の先にキッチンペーパーを巻き付ける方法です。ペーパーを細長く折り、割り箸を包むようにして輪ゴムでしっかり固定します。
ペーパーを水や除菌スプレーで湿らせれば、即席の隙間ワイパーになります。汚れたらペーパーを交換するだけなので、コストもかかりません。ファンの羽を1枚ずつ掃除するのにちょうど良い太さです。
2. 輪ゴムで固定して厚みを出したスポンジ棒
割り箸の先端に、小さくカットしたキッチンスポンジを巻き付ける方法も有効です。スポンジに厚みがあるため、広い面を一気に拭くことができます。
柔らかいので、エアコンの内部を傷つける心配が少ないのもメリット。送風口の奥にある壁面など、広い面積の汚れをざっと拭き取りたいときに活躍します。
3. 針金ハンガーと古ストッキングのホコリ取り
針金ハンガーを細長く伸ばし、その上に古ストッキングを被せます。ストッキングの静電気がホコリを強力に吸着してくれる、万能なホコリ取りになります。
薄くて長いので、エアコン本体と天井の隙間や、裏側の手の届かない場所まで掃除できます。溜まっていたホコリを撫でるだけで取れるので、事前のホコリ落としに最適です。
洗剤やホコリから身を守るための保護グッズは?
エアコン掃除は、想像以上にホコリや薬剤が舞い散ります。自分の体を守るための準備を怠ると、アレルギー反応や肌荒れの原因になります。安全に作業を終えるために、以下の3点は必ず用意してください。
1. 手荒れを防ぐための厚手のゴム手袋
エアコン洗浄剤は油汚れを落とす力が強いため、素手で触ると肌を傷めます。掃除中は必ずゴム手袋を着用しましょう。
肘まであるロングタイプなら、高い場所を拭いているときに液が垂れてくるのを防げます。指先が滑りにくい加工がされているものを選ぶと、細かい作業もスムーズです。
2. 黒カビの吸い込みを防止する不織布マスク
エアコン内部のカビを触ると、微細な胞子が空中に舞い上がります。これを吸い込むと、咳や鼻水などの体調不良を引き起こす可能性があります。
掃除中は不織布マスクを隙間なく装着してください。できれば掃除が終わったあとの換気が完了するまで、外さないのが理想的です。自分の健康を守るための最も重要な道具です。
3. 洗浄液の飛散から目を守る保護ゴーグル
見落としがちなのが目の保護です。高い場所にあるエアコンを掃除していると、洗浄液のしぶきが目に入ってしまう危険があります。
100均の園芸用やDIY用のゴーグルで構いません。メガネをかけている人は、その上から装着できるタイプを選びましょう。万が一の事故を防ぐために、装着を強く推奨します。
掃除をスムーズに進めるためにあると便利な小物は?
基本の道具以外にも、準備しておくと作業効率が劇的に上がる小物があります。作業中に「あれがない!」と慌てないように、手の届く範囲にまとめて置いておきましょう。掃除のストレスを減らすためのリストです。
1. 高い場所の作業を安定させる脚立
椅子や踏み台でも代用できますが、安定性を考えると脚立が一番です。エアコン掃除は両手を上げて作業するため、足元がぐらつくと非常に危険です。
天板に乗っても余裕がある高さのものを選んでください。滑り止めがついているタイプなら、水で床が濡れても安心して作業に集中できます。
2. 水滴をすぐに拭き取れる吸水性の高いタオル
掃除中は思わぬところに水が垂れるものです。吸水性の高いマイクロファイバータオルや、古いタオルを数枚用意しておきましょう。
濡れた手を拭くだけでなく、本体から垂れてきた汚水をキャッチするのにも使います。汚れてもいいものを多めに準備しておくのがコツです。
3. 暗い内部を照らすLEDヘッドライト
エアコンの内部は奥行きがあり、部屋の照明だけでは真っ暗で見えません。懐中電灯でも良いですが、両手がふさがってしまうためヘッドライトが非常に便利です。
奥にあるカビやホコリをはっきりと照らすことで、掃除残しを防げます。100均の防災コーナーにある簡易的なものでも、あるとないとでは作業の正確さが全く違います。
自分で掃除する際に壊さないための注意点は?
道具を揃えて準備万端でも、扱い方を間違えるとエアコンを壊してしまいます。高価な家電を長く使うために、掃除を始める前に必ず確認すべきルールがあります。以下の3点は特に意識して作業してください。
1. 作業開始前に必ず抜いておく電源プラグ
掃除を始める前、一番最初に行うべきは電源プラグを抜くことです。リモコンで電源を切るだけでは不十分です。
内部に電気が通ったままだと、洗浄液や水がかかった瞬間にショートする恐れがあります。最悪の場合、火災の原因にもなりかねません。必ずコンセントから抜いて、電気が遮断されたことを確認してください。
2. 水濡れ厳禁な電装基盤とセンサーの保護
エアコンの右側には、操作を司る大事な基盤やセンサーが集まっています。ここに水や洗浄スプレーがかかることは絶対に避けてください。
ビニールと養生テープで、これでもかというほど厳重に保護しましょう。もし水がかかってしまったら、無理に電源を入れず、完全に乾くまで放置するかメーカーに相談してください。
3. 力を入れすぎると折れやすいルーバーの扱い
風向きを変える羽(ルーバー)は、プラスチックの細い軸で固定されています。掃除のときに無理に手で広げたり、力を加えたりすると簡単にパキッと折れてしまいます。
動かすときはゆっくりと、抵抗を感じたらそれ以上は無理に動かさないでください。もし自動お掃除機能がついている機種なら、手で動かすこと自体がNGな場合もあります。事前に説明書を読んでおくと安心です。
業者に依頼するか自分でやるかの判断基準は?
どれだけ道具を揃えても、自分では落としきれない汚れや、掃除が難しい機種が存在します。無理をして故障させたり、カビを撒き散らしたりする前に、プロの手を借りるべきタイミングを見極めましょう。
1. 内部の汚れがひどく黒い塊が見える場合
吹き出し口から中を除いて、黒いカビの塊がびっしりついている場合はプロの出番です。市販のスプレーやワイパーでは、表面の汚れをなでる程度しかできません。
奥に潜んでいるカビを根こそぎ落とすには、高圧洗浄機による分解掃除が必要です。自分で中途半端に触ると、カビを刺激して部屋中に胞子を飛ばす結果になりかねません。
2. お掃除機能付きエアコンの複雑な構造
「フィルター自動お掃除機能」がついているエアコンは、内部構造が非常に複雑です。素人が分解しようとすると、元に戻せなくなるケースが多発しています。
ダストボックスの清掃は自分でできますが、それより奥の洗浄は業者に任せるのが賢明です。作業工数も多いため、専門知識を持ったプロに依頼しましょう。
3. 購入から10年以上経過した古い機種
製造から10年を過ぎたエアコンは、プラスチックパーツが劣化して脆くなっています。掃除のために少し触っただけで、部品が割れてしまうことがあります。
また、万が一故障してもメーカーに交換部品がないため、修理ができません。古い機種を掃除したい場合は、破損のリスクを承知の上でプロに相談することをおすすめします。
| 掃除場所 | 必要な道具 | 特徴・メリット |
| フィルター | 掃除機、歯ブラシ、中性洗剤 | 家にあるもので対応可能。定期的に行うと節電になる。 |
| アルミフィン | 洗浄スプレー、加圧式霧吹き | 奥の汚れを浮かせて流す。電装部への水濡れに注意。 |
| 送風ファン | スキマワイパー、クロス | カビが最も溜まる場所。薄い専用道具が必須。 |
| 周囲の保護 | 洗浄カバー、マスカー | 壁や床を汚さないための要。初心者ほど準備が大事。 |
| 自分の保護 | 手袋、マスク、ゴーグル | カビや薬剤から身を守る。健康のために必須。 |
まとめ
エアコン掃除を成功させる秘訣は、適切な道具を揃えて正しい手順を守ることに尽きます。まずはフィルターの掃除から始めて、徐々に便利なグッズを取り入れてみてください。100均のアイテムや自作の道具を活用すれば、予算を抑えつつ本格的な掃除が可能です。
自分でできる範囲を理解し、無理をしないことも大切です。汚れがひどい場合や難しい機種は、無理に手を出さずプロのクリーニングを検討しましょう。綺麗なエアコンで、今日から清潔で快適な空気を感じてみてください。まずは、ドラッグストアや100均で必要な道具を1つ手に取ってみることから始めましょう。
