エアコン掃除の後に、内部に水気が残っていると不安になりますよね。エアコン内部の正しい乾かし方を知らないと、せっかく綺麗にしたのにすぐカビが生えてしまうかもしれません。
カビの繁殖を防ぐためには、掃除後の送風運転時間を適切に設定することが重要です。この記事では、理想的な乾燥時間や電気代、効率よく乾かすための具体的な手順を分かりやすく解説します。
エアコン内部を正しく乾かす必要がある理由
冷房や除湿を使うと、エアコンの内部にある熱交換器が急激に冷やされます。これにより結露が発生し、機械の中は水滴でびしょ濡れの状態になります。この水分をそのままにして放置することが、トラブルの大きな原因です。
1. 冷房や除湿で発生した結露を蒸発させる
冷房運転を止めると、内部に残った水滴がそのまま停滞します。この水分が汚れと混ざり合うことで、雑菌が繁殖しやすくなります。送風運転で風を送り込み、水滴をしっかり蒸発させることが大切です。
2. カビが繁殖しやすい湿度60%以下の環境を作る
カビは湿度が60%を超えると、一気に増殖する性質を持っています。エアコン内部は閉ざされた空間のため、湿気がこもりやすい場所です。乾燥させて湿度を下げることで、カビが住みにくい環境を作れます。
3. 吹き出し口から漂う嫌な臭いを未然に防ぐ
エアコンをつけた瞬間のツンとした臭いは、内部の湿気とカビが原因です。一度臭いが発生すると、内部を分解掃除しない限りなかなか取れません。毎回の乾燥を習慣にすれば、爽やかな空気を保てます。
掃除後の送風運転時間はどのくらい必要か?
自分でフィルター掃除をした時や、専門業者のクリーニングが終わった後は、内部に大量の水分が含まれています。状況に合わせて、運転時間を調整しましょう。以下の表に目安をまとめました。
| 状況 | 推奨される運転時間 | 備考 |
| 日常の冷房後 | 1時間 | 毎日のメンテナンス |
| フィルター掃除後 | 1〜2時間 | パーツが乾くまで |
| 業者クリーニング後 | 2〜3時間 | 内部まで濡れているため |
| 雨の日の使用後 | 3時間以上 | 湿気が多いため長めに |
1. エアコン 掃除後 送風 運転時間は最低1時間を基準にする
自分でフィルターを洗って装着した後は、最低でも1時間は送風を行いましょう。フィルターに残った微細な水滴を飛ばすためです。1時間運転すれば、表面的な湿気はほとんど取り除けます。
2. 業者クリーニングの後は水分が多いため2時間以上行う
プロの業者が高圧洗浄をした後は、機械の奥深くまで濡れています。この場合は、2時間以上の長時間運転が必須です。水分が残ったまま電源を切ると、数日でカビが再発する恐れがあります。
3. 湿度が高い雨の日などは3時間を目安に長めに回す
雨の日は外気も湿っているため、通常よりも乾きにくいです。3時間ほどタイマーを設定して、じっくりと風を送り続けてください。部屋の換気も同時に行うと、より効果的に乾燥が進みます。
送風運転を使って内部を効率よく乾かすやり方
ただボタンを押すだけでなく、少し工夫するだけで乾燥の効率がグッと上がります。正しい手順を覚えて、短時間で清潔な状態に仕上げましょう。
1. エアコンのリモコンで送風モードを手動で選ぶ
リモコンの「運転切換」ボタンを押し、送風モードに設定します。もし送風モードがない場合は、冷房の設定温度を室温より高く設定してください。そうすることで、コンプレッサーが止まり送風と同じ状態になります。
2. 風量は最大設定にして内部の水分を飛ばす
乾燥させることが目的なので、風量は「強」や「パワフル」を選んでください。強い風を当てることで、隅に溜まった水滴を物理的に弾き飛ばせます。音が気になる場合は、外出中に行うのがおすすめです。
3. 窓を開けて部屋全体の換気を同時に行う
エアコンから出た湿った空気を、部屋の外に逃がす必要があります。窓を2箇所以上開けて、空気の通り道を作ってください。部屋の湿度が下がれば、エアコン内部もより早く乾きます。
エアコンの内部クリーン機能と送風の違いとは?
最近のエアコンには「内部クリーン」や「内部乾燥」という機能がついています。これらと通常の送風運転には、どのような違いがあるのか確認しておきましょう。
1. 内部クリーンは暖房と送風を組み合わせた自動運転
内部クリーン機能は、メーカーがプログラミングした専用の乾燥モードです。送風だけでなく、微弱な暖房運転を組み合わせて温度を上げます。熱を使うことで、送風だけよりも除菌効果が高まります。
2. エアコン 内部クリーン 送風 違いは室温への影響度にある
送風はただ風を送るだけなので、部屋の温度は変わりません。対して内部クリーンは暖房を使うため、夏場は部屋が少し暑くなります。外出直前にスイッチを入れるなど、使い分けを工夫しましょう。
3. 消し忘れを防ぎたいなら自動の内部乾燥設定が便利
手動での送風運転は、自分で停止ボタンを押す必要があります。内部クリーン設定を「自動」にしておけば、冷房停止後に勝手に開始してくれます。手間を省きたい人には、自動設定が最適です。
内部乾燥にかかる電気代の目安を解説
毎日乾燥させると、電気代がいくらかかるか心配になりますよね。結論から言うと、送風運転のコストは非常に安いです。
1. エアコン 送風 電気代 1時間あたり約0.5円の安さ
送風運転で使うのは、室内機のファンを回す電力だけです。消費電力は20W〜30W程度で、1時間あたり約0.5円から1円程度です。扇風機を1台回すのと、ほぼ同じ金額だと考えてください。
2. 内部クリーン機能を1回使った時のコストは約3円
暖房を併用する内部クリーン機能は、送風より少しだけ電力を消費します。それでも1回の運転で約1円から5円程度です。カビ掃除を業者に頼む費用を考えれば、極めて安い投資と言えます。
3. 毎日乾燥させても月々の負担は100円以下に収まる
仮に毎日1時間の送風を1ヶ月続けても、電気代はたったの15円から30円です。内部クリーンを毎日使っても100円程度で済みます。家計への影響はほとんどないので、安心して使いましょう。
送風モードがない場合の代わりの乾かし方
古いエアコンや一部のモデルには、送風ボタンがないことがあります。そんな時でも、他の機能を代用すれば内部をしっかり乾かせます。
1. エアコン 内部乾燥 やり方 暖房で30分運転する
送風の代わりに暖房運転を使う方法は、非常に効果的です。温度を上げることで、水分の蒸発スピードが劇的に早まります。時間は30分程度で十分なので、短時間で済ませたい時に便利です。
2. 設定温度を最高にして短時間で湿気を追い出す
暖房を使う際は、設定温度を一番高い30度前後にしてください。中途半端な温度設定だと、湿気が逃げ切らないことがあります。一気に熱を加えて、水分を空気中に放出させましょう。
3. 窓を全開にして自然乾燥させる場合の注意点
運転せずに放置して乾かすのは、あまりおすすめできません。内部に空気が流れないため、湿気がこもってカビが好む環境を作ってしまいます。必ず「風を動かす」ことを意識してください。
カビを発生させないための日頃の運転習慣
一度綺麗にしたエアコンを長持ちさせるには、日々の習慣が欠かせません。ちょっとした心がけで、カビの発生率を大幅に下げられます。
1. 夏場の冷房を使った後は毎回乾燥させる
「冷房を切る=乾燥を始める」という流れを習慣にしましょう。1時間でも送風を回すだけで、内部の清潔感は全く変わります。タイマー機能を活用して、切り忘れを防ぐのがコツです。
2. 部屋の湿度そのものを低く保つ工夫を取り入れる
エアコンの負荷を減らすために、部屋自体の湿度も意識しましょう。除湿機を併用したり、料理中は必ず換気扇を回したりしてください。部屋が乾燥していれば、エアコン内の結露も少なくなります。
3. フィルターに溜まるホコリを2週間に1回は掃除する
ホコリはカビにとって最高のご馳走です。フィルターが目詰まりすると風量が落ち、内部が乾きにくくなります。2週間に1回は掃除機で吸い取るだけで、乾燥効率が維持されます。
エアコン内部が乾ききっていない時に現れるサイン
もし乾かし方が足りないと、エアコンからSOSのサインが出始めます。これらを見逃すと、手遅れになる場合があるので注意してください。
1. 吹き出し口から生乾きの酸っぱい臭いがする
スイッチを入れた時に、雑巾のような酸っぱい臭いがしたら黄色信号です。これは内部で雑菌やカビが繁殖し始めている証拠です。早急に長時間の送風や暖房運転を行い、水分を飛ばしてください。
2. ルーバーの裏側に黒いポツポツが見え始める
風向きを調整する羽(ルーバー)に黒い点がついているなら、それはカビです。表面に見えているということは、内部はさらに深刻な状態かもしれません。市販の「バイオ エアコンのカビきれい」などの防カビ剤を貼っておくと、抑制に役立ちます。
3. エアコン 内部乾燥 時間 暖房を使っても臭いが消えない状態
3時間以上の送風や、高温の暖房を試しても臭いが消えない場合は、すでに汚れが固着しています。家庭での乾燥だけでは解決できないレベルです。このサインが出たら、無理をせずクリーニングを検討しましょう。
冬の暖房使用時でも内部乾燥は必要か?
夏場は結露対策が必須ですが、冬の使い方は少し異なります。季節に合わせたケアを知っておきましょう。
1. 暖房時は結露が起きにくいため基本的に不要
暖房運転は、熱交換器を温めて温風を出します。冷房のように内部が冷えて結露することはないため、運転後の乾燥は必要ありません。そのまま電源を切っても、カビが発生するリスクは低いです。
2. 加湿器で部屋を潤している時は湿気に注意する
冬場に加湿器をフル稼働させている場合は、注意が必要です。エアコンを切った後に室内の湿気が機械に入り込み、内部で冷えて結露することがあります。窓に結露ができるような環境なら、たまに送風を回すと安心です。
3. シーズンオフに入る前の秋口に最終メンテナンスを行う
冷房を使わなくなる秋こそ、念入りな乾燥が必要です。夏に溜まった湿気を完全に追い出すために、晴れた日に4時間ほど送風運転をしましょう。これを忘れると、冬に暖房をつけた時にカビ臭が漂うことになります。
プロの掃除が必要になる汚れの見分け方
どれだけ自分で乾かしていても、数年経てば汚れは蓄積します。プロの手を借りるべき明確な基準を確認しておきましょう。
1. 送風運転を繰り返しても消えない頑固な臭い
長時間乾燥させても臭いが取れないなら、それはカビが根を張っている状態です。奥の方でカビが層になっているため、風を送るだけでは解決しません。専門業者の分解洗浄で、根本から洗い流す必要があります。
2. 本体の奥にあるアルミフィンに付着した大量のカビ
フィルターを外して奥を覗いた時、銀色の板(アルミフィン)に黒い汚れが見えたら重症です。ここは非常に繊細なパーツで、自分でブラシ掃除をすると変形する恐れがあります。プロに任せるのが一番安全です。
3. 自分で掃除できないファン部分のベタつき汚れ
吹き出し口の奥で回転している筒状のファンに、綿埃やベタつきがついていませんか。ここが汚れると、冷房効率が落ちて電気代が上がります。ファンの隙間の汚れが見えたら、クリーニングの時期だと判断しましょう。
おわりに
エアコン内部を清潔に保つ秘訣は、冷房後の「たった1時間の送風」にあります。これを習慣にするだけで、カビや嫌な臭いの悩みはほとんど解決します。電気代も1円未満と非常に安いため、今日からすぐに始められる最も効果的なメンテナンスです。
もし既に臭いや黒カビが気になっているなら、一度リセットするために専門業者へ依頼するのも一つの手です。綺麗になった状態から毎日の乾燥を始めれば、その清潔さを長くキープできます。まずはリモコンのタイマー機能を使い、冷房を切る時に「1時間送風」をセットすることから始めてみてください。
