エアコンの吹き出し口をのぞいたとき、黒い点々が見えて驚いたことはありませんか。その正体は、奥にあるファンにこびりついたカビです。エアコンのファンは分解洗浄できるのか、疑問に思う方も多いでしょう。
2025年現在、ファンの汚れを根こそぎ落とすにはプロの技術が欠かせません。この記事では、分解洗浄に対応している業者や、依頼するメリットをわかりやすく解説します。空気をきれいにするためのヒントを一緒に見ていきましょう。
エアコンのファンは自分で分解洗浄できる?
エアコンの掃除を自分ですませたいと考える人は多いです。しかし、ファンの掃除は他の部品よりも格段に難易度が高くなります。無理に作業をすると、エアコン自体が使えなくなる恐れもあります。ここでは、自分での分解が推奨されない具体的な理由を説明します。
1. 自分で分解することの技術的な難易度
エアコンのファンを取り出すには、外装カバーや電装部品をすべて外す必要があります。この作業には、専門的な知識と道具が欠かせません。
一度バラバラにすると、元通りに組み立てるのは非常に困難です。ネジの場所を間違えるだけで、異音や故障の原因になります。
2. 市販のファン掃除用スプレーの効果と限界
ホームセンターなどで、ファン専用の掃除スプレーが売られています。これを使えば手軽に汚れが落ちそうに見えます。
しかし、スプレーの泡がファンの奥まで届くことはありません。中途半端に溶けた汚れが奥で固まり、かえってカビが増える原因にもなります。
3. 水濡れによる基板故障や発火のリスク
エアコンのすぐ横には、制御用の電子基板が配置されています。ここに洗浄液や水が1滴でもかかると、ショートしてしまいます。
最悪の場合、基板から火が出る火災事故につながる恐れもあります。安全面を考えると、自分での分解洗浄は避けるのが賢明です。
エアコンのファンを分解洗浄するメリット
プロに依頼してファンをしっかり洗うと、多くの良い変化が生まれます。単に見た目がきれいになるだけではありません。ここでは、分解洗浄によって得られる3つの大きなメリットを紹介します。
1. 吹き出し口の奥にある黒カビを徹底除去
通常のエアコンクリーニングでは、ファンをつけたまま洗浄します。この方法では、ファンの裏側にある汚れまで落としきれません。
分解洗浄なら、ファンを丸ごと取り出して直接洗えます。隠れた黒カビを100%に近い状態で除去できるため、部屋の空気が清潔になります。
2. 風量不足の解消と冷暖房効率の向上
ファンにホコリがたまると、風を送り出す力が弱まります。設定温度を下げても涼しく感じないのは、ファンの目詰まりが原因かもしれません。
汚れを取り除くと、本来の風量が復活します。効率よく部屋を冷やせるようになり、電気代の節約にもつながります。
3. エアコン特有の嫌な臭いを根本から遮断
スイッチを入れた瞬間の酸っぱい臭いは、ファンに付着した菌が原因です。表面を拭くだけでは、この臭いは消えません。
分解洗浄で臭いの元をリセットすれば、不快な思いをせずに過ごせます。赤ちゃんやペットがいる家庭には、特に大きなメリットです。
分解洗浄に対応している主な業者とサービスの特徴
すべてのクリーニング業者が、ファンの分解に対応しているわけではありません。確実に対応してくれる大手業者や、探し方のポイントをまとめました。
1. おそうじ本舗の「完全分解洗浄」オプション
おそうじ本舗では、ファンやドレンパンまで外す「完全分解洗浄」を提供しています。独自の技術で、従来の洗浄では届かなかった場所も磨き上げます。
2025年現在、全国に店舗があるため予約を取りやすいのが魅力です。最新の洗浄機材を導入しており、汚れの落ち具合が違います。
2. ダイキンなどメーカーによる純正クリーニング
ダイキンなどのエアコンメーカーも、公式の清掃サービスを行っています。製品の構造を最も熟知しているため、安心感は抜群です。
ただし、料金は一般的な業者よりも高めに設定されています。メーカー純正の安心感を優先したい人には、最適な選択肢です。
3. くらしのマーケットで見つける個人専門業者
費用を抑えたいなら、くらしのマーケットなどのマッチングサイトが便利です。「ファン取り外し」を得意とする個人業者を探せます。
業者によって料金やサービス内容が大きく異なります。事前のチャット機能で、どこまで分解してくれるか確認するのがコツです。
| 業者タイプ | 主な特徴 | 費用の目安(通常+分解) |
| おそうじ本舗 | 全国対応・技術が安定している | 19,000円〜25,000円 |
| メーカー公式 | 故障時の対応が手厚く安心 | 25,000円〜35,000円 |
| 個人業者 | 料金が安く小回りが利く | 15,000円〜22,000円 |
プロが実施する分解洗浄の種類と費用の目安
プロの掃除には、いくつかの段階があります。どこまで細かく分解するかで、料金と作業時間が変わります。自分に合ったプランを選ぶために、基本の相場を知っておきましょう。
1. 通常の壁掛けクリーニングと分解洗浄の違い
通常のクリーニングは、カバーを外して高圧洗浄機で水をかける手法です。これに対し、分解洗浄はファンや水受け皿を個別に外します。
分解の手間がかかる分、洗浄力は圧倒的に高くなります。数年に1度は、この徹底的な洗浄を選ぶのがおすすめです。
2. ドレンパンやファンまで外す場合の追加料金
通常のクリーニング料金に、オプション費用が加算される仕組みが一般的です。ファンの取り外しは、プラス5,000円から10,000円程度が相場です。
一見高く感じますが、汚れの残りがないため次回の掃除までの間隔を空けられます。トータルのコストパフォーマンスは決して悪くありません。
3. 作業時間と立ち会いが必要な時間の目安
通常の掃除は1時間から1時間30分ほどで終わります。しかし、ファンを分解する場合は2時間から3時間ほどかかります。
お掃除機能付きの機種なら、さらに1時間ほど追加で必要です。当日は時間に余裕を持って予約を入れるようにしてください。
お掃除機能付きエアコンのファン洗浄に関する注意点
「自動でお掃除してくれるから安心」と思われがちな機種ですが、実は注意が必要です。ファンまで自動で洗ってくれるわけではありません。むしろ、掃除の難易度は上がります。
1. 複雑な配線と部品による分解の難しさ
お掃除機能付きは、内部にロボットが組み込まれています。このユニットを外さないと、ファンにたどり着くことができません。
多くの配線が入り組んでいるため、専門の研修を受けたスタッフでないと対応できません。依頼前に必ず「お掃除機能付き」であることを伝えましょう。
2. お掃除機能なしと比較した際の割増料金
構造が複雑なため、作業料金は通常モデルより5,000円から10,000円ほど高くなります。これは分解と組み立てに高い技術が必要だからです。
作業員を2名体制で派遣する業者もあります。事前に見積もりを取り、合計金額を把握しておくことが大切です。
3. 業者によって対応不可となるメーカーや機種
一部のメーカーや、古いお掃除機能付きエアコンは、分解を断られる場合があります。特に部品の取り寄せが難しい海外製などは注意が必要です。
依頼する際は、エアコンの下側に貼ってあるシールの「型番」を伝えてください。そうすれば、業者が対応可能かどうか事前に調べてくれます。
ファン分解洗浄を業者に依頼すべきタイミングのサイン
「いつ依頼すればいいかわからない」と迷うこともあるでしょう。エアコンが出しているSOSのサインを見逃さないでください。以下の状態に当てはまるなら、早めの洗浄をおすすめします。
1. 吹き出し口から黒い点々が見えるとき
ルーバー(上下に動く羽根)を開けて、中をライトで照らしてみてください。黒い斑点が見えたら、それはファン全体にカビが広がっている証拠です。
放置すると、風に乗ってカビの胞子が部屋中に飛び散ります。健康を守るためにも、視覚的に汚れがわかるときは掃除の時期です。
2. エアコンの風から酸っぱい臭いがするとき
冷房をつけたときに、こもったような嫌な臭いがしませんか。これはファンに付着した汚れの中で、雑菌が繁殖しているサインです。
一度染み付いた臭いは、フィルター掃除だけでは解決しません。プロの強力な洗浄液で、奥まで洗い流す必要があります。
3. 購入から2年以上経過している場合の汚れ具合
一般的に、エアコンのファンは2年ほどでカビが目立ち始めます。特にリビングなど、使用頻度が高い場所は汚れの進みが早いです。
見た目に変化がなくても、2年に1回は分解洗浄を検討してください。定期的なメンテナンスが、結果的にエアコンを長持ちさせます。
信頼できるクリーニング業者の選び方
せっかくお金を払って依頼するなら、失敗したくないですよね。質の高いサービスを提供している業者を見分けるには、3つのポイントをチェックしてください。
1. 賠償責任保険への加入状況の確認
万が一、掃除中にエアコンが壊れてしまったときの備えです。保険に加入している業者なら、修理費用を全額補償してもらえます。
個人の業者に依頼する場合は、特にこの点を確認してください。公式サイトや紹介ページに「保険加入済み」と書かれているかチェックしましょう。
2. 過去の利用者による口コミと評判のチェック
ネット上の口コミは、業者の本音を知る貴重な情報源です。良い評価だけでなく、悪い評価に対してどう返信しているかも見てください。
丁寧な言葉遣いで対応している業者は、実際の作業も丁寧なことが多いです。写真付きのレビューがあると、作業の様子がイメージしやすくなります。
3. 事前見積もりで追加費用の有無を明確にする
当日になって「この機種は追加料金が必要です」と言われるトラブルは避けたいものです。事前に型番を伝え、総額を確定させておきましょう。
駐車場代や出張費が含まれているかも、あわせて確認してください。明快な料金体系を提示してくれる業者は、信頼できます。
故障やトラブルを防ぐために知っておきたいこと
クリーニングを依頼する前に、いくつか知っておくべき現実的なルールがあります。後から「こんなはずじゃなかった」と後悔しないための知識です。
1. 製造から10年以上経過した製品の補償範囲
エアコンの部品は、メーカーでの保有期間が決まっています。製造から10年を過ぎると、部品が手に入らなくなります。
そのため、10年以上前の機種は「故障しても保証できない」という条件付きでの作業になるのが一般的です。買い替えも視野に入れて検討しましょう。
2. 洗浄後の水漏れや動作不良への対応方法
まれに、洗浄後に水が垂れてきたり、電源が入らなかったりすることがあります。多くの業者は、作業後1週間から2週間程度の保証期間を設けています。
異変を感じたら、すぐに業者へ連絡してください。自分で触らずに、プロに再点検してもらうのが最も安全な解決策です。
3. 作業スペースの確保と周辺の養生について
作業当日は、エアコンの下にある家具や家電を移動させておく必要があります。畳1畳分ほどのスペースがあれば、スムーズに作業が進みます。
プロは周囲をシートで覆う「養生」を徹底してくれます。しかし、大切な家財道具にはあらかじめカバーをかけておくとより安心です。
洗浄後のきれいな状態を長持ちさせる方法
プロにピカピカにしてもらった後は、その状態を少しでも長くキープしたいですよね。日々のちょっとした工夫で、カビの発生を大幅に抑えることができます。
1. 冷房使用後の「内部クリーン」機能の活用
冷房を使うと、エアコン内部は結露してビショビショになります。これがカビの最大の原因です。冷房を切る際は、必ず「内部クリーン」や「送風」を行いましょう。
最低でも30分から1時間は送風運転をして、内部を乾燥させてください。これだけで、ファンのカビやすさが劇的に変わります。
2. 2週間に1回のフィルター掃除の習慣化
フィルターが詰まると、エアコン内部に負担がかかります。また、吸い込まれたホコリがファンのエサになってしまいます。
2週間に1回、掃除機でホコリを吸い取るだけで十分です。フィルターを清潔に保つことが、ファンの汚れを防ぐ第一歩になります。
3. 部屋の換気と湿度コントロールの重要性
カビは湿度が60%を超えると活発になります。雨の日や料理中など、部屋の湿度が上がるときは積極的に換気を行いましょう。
除湿機を併用するのも効果的です。部屋全体の湿度を下げることで、エアコン内部にカビが根付くのを防ぐことができます。
まとめ
エアコンのファンは、私たちが吸い込む空気の質を左右する重要な部品です。自分での分解洗浄は故障や火災のリスクが伴うため、おそうじ本舗などの専門業者へ依頼することを強くおすすめします。分解洗浄なら、通常の掃除では届かない奥のカビまで一掃でき、電気代の節約や臭いの解消といった大きなメリットが得られます。
まずは自宅のエアコンの吹き出し口をチェックして、黒い汚れがないか確認してみてください。もし汚れが見つかったら、お住まいの地域の業者に見積もりを依頼してみるのが、快適な空気への第一歩です。2025年の夏や冬を気持ちよく過ごすために、今のうちにプロのメンテナンスで内部をリセットしておきましょう。
