エアコン掃除を終えて、いざスイッチを入れたのに動かないと焦りますよね。せっかく綺麗にしたのに「壊してしまったかも」と不安になるのは当然です。この記事では、掃除したエアコンが動かない原因と、起動しない時の確認ポイントを分かりやすく解説します。
故障と決めつける前に、まずは自分でチェックできる項目を確認しましょう。意外と簡単なミスで解決することも多いです。具体的な対処法を知って、快適な室温を早く取り戻しましょう。
掃除したエアコンが動かない時にまず確認する電源周り
掃除の際に電源を切るのは基本ですが、その後の戻し忘れが原因かもしれません。まずは電気が本体に届いているかを一つずつ確認しましょう。
1. 電源プラグの抜き差しとコンセントの差し込み状態
掃除のときに抜いた電源プラグが、奥までしっかり刺さっていますか。半挿しの状態だと、通電せずエアコンは動きません。
一度抜いてから、3分ほど待って差し込み直してください。これにより、内部の制御基板がリセットされて正常に動く場合があります。
2. ブレーカーが落ちていないかのチェック
分電盤を確認して、エアコン専用のブレーカーが落ちていないか見てみましょう。掃除中に負荷がかかったり、漏電検知で落ちたりすることがあります。
レバーが下がっていたら、一度完全に下げてから上げ直してください。これで電源が入れば、一時的なトラブルの可能性が高いです。
3. 停電や電力供給のトラブルが起きていないかの確認
家の他の電化製品が動いているか確認してください。エアコンだけが動かないのか、家全体の問題なのかを切り分けます。
近所で工事による一時的な停電がないかも調べましょう。電力会社からの通知をスマホなどでチェックするのも有効な手段です。
掃除後の組み立てミスで起動しない原因
フィルターやパネルを元に戻す際、少しのズレが原因で安全装置が働くことがあります。正しく組み立てられていないと、エアコンは運転を開始しません。
1. 前面パネルが浮いている・閉まりきっていない状態
前面パネルの両端をしっかり押さえてみてください。パチッという音がするまで閉めないと、起動しない機種があります。
パネルのツメが折れていないかも確認しましょう。隙間があると、センサーが「開いている」と判断してストップしてしまいます。
2. エアフィルターやダストボックスの装着位置のズレ
掃除したてのエアフィルターが、枠に正しく収まっているか確認してください。浮いた状態で無理に閉じると、内部の部品に干渉します。
お掃除機能付きの場合、ダストボックスが所定の位置にないとエラーになります。ロックレバーが正しい位置にあるか、再度セットし直しましょう。
3. 左右の風向ルーバーが正しくセットされているか
風の向きを変えるルーバーを手で無理に動かしていませんか。軸から外れていると、起動時の動作チェックで止まることがあります。
一度電源を切り、ルーバーが手動でスムーズに動くか確認してください。正しい位置にはめ込むことで、正常な運転が再開されます。
エアコンのランプが点滅して動かない時の意味
本体のランプがチカチカ点滅しているのは、エアコンからのサインです。故障を知らせるものだけでなく、準備中を知らせるものもあります。
1. タイマーランプや運転ランプが点滅する理由
ランプの点滅は、何らかの異常を検知したことを示しています。掃除後に多いのは、フィルターの掃除時期を知らせるサインです。
「内部クリーン」の最中は、運転ランプが点滅して風が出ないこともあります。しばらく待って、自動で止まるか様子を見てみましょう。
2. エラーコードの内容をメーカー公式サイトで調べる方法
リモコンの液晶に「H11」や「E5」などの英数字が出ていませんか。これはエラーコードと呼ばれ、どこに問題があるかを示しています。
例えば「パナソニック エアコン エラー H11」のように検索してください。各社の公式サイトには、コードごとの対処法が詳しく載っています。
3. 一旦電源を切ってリセットする手順と放置時間
エラーを解除するには、電源プラグを抜いてリセットするのが一番です。抜いた後、すぐに刺さず10分ほど放置しましょう。
放電することで、誤作動を起こしていたシステムが正常に戻ります。再度コンセントを入れてから、リモコンで運転を試してみてください。
リモコン操作でエアコンが反応しない場合のチェック
本体ではなく、リモコン側に原因があるケースも少なくありません。掃除の衝撃や設定ミスがないか、身近なところから探っていきましょう。
1. リモコンの電池切れや液晶表示の有無
液晶の表示が薄くなっていたり、何も映っていなかったりしませんか。まずは新しいアルカリ乾電池に交換してみましょう。
電池の向きが合っているかも重要です。長期間使っていない予備の電池は、自然放電している可能性があります。
2. 送信部と本体受信部の汚れや遮蔽物
リモコン先端の送信部が汚れていると、信号が本体に届きません。柔らかい布で優しく拭き取ってください。
また、本体側の受信窓の前に家具や掃除道具が置いてありませんか。信号を遮るものがあると、いくらボタンを押しても反応しません。
3. 別の部屋のリモコンで動作するかどうかの確認
同じメーカーのエアコンが他にあれば、そのリモコンを使ってみましょう。それで動けば、元のリモコンが故障していると分かります。
専用のリモコンが壊れた場合は「エルパ (ELPA) エアコンリモコン」などの汎用リモコンが便利です。主要メーカーに対応しており、安価に手に入ります。
掃除中の水濡れでエアコンが起動しないトラブル
自分でスプレー洗浄などをした場合、内部に水分が残っている可能性があります。センサーなどが濡れると、安全のために動作を停止します。
1. 電装部やセンサーに水がかかった際の影響
エアコン右側の電装ボックスに水が入ると、ショートする恐れがあります。基板が濡れると、信号が正しく伝わらず起動しません。
また、吸込口近くの温度センサーが濡れると、室温を誤認します。冷えすぎや暖まりすぎを防ぐため、保護機能が働いてしまいます。
2. 内部が乾くまで数時間放置して様子を見る必要性
無理に動かそうとせず、半日ほど自然乾燥させてみてください。湿気が抜けることで、正常な状態に復帰することがあります。
ドライヤーの熱風を当てるのは厳禁です。プラスチック部品が変形したり、基板にダメージを与えたりする原因になります。
3. 水漏れによるショートのリスクと異臭の確認
焦げ臭い匂いがしたら、すぐに電源プラグを抜いてください。内部でショートが起きている可能性があり、火災の危険があります。
本体から水がポタポタ垂れてくる場合も、運転を中止しましょう。排水ホースが詰まっているか、内部の受け皿が溢れています。
本体のボタンで動くか試す応急運転の手順
リモコンが使えない状況でも、本体のスイッチで起動を試せます。これで動くかどうかで、故障している場所が絞り込めます。
1. エアコン本体にある応急運転スイッチの場所
前面パネルを開けた右側付近に、小さなボタンがあります。メーカーによって「自動運転」や「強制運転」と書かれています。
爪楊枝などの細い棒でないと押せないタイプもあります。機種ごとの説明書を確認して、短く一度押してみましょう。
2. リモコン故障か本体故障かを見極めるポイント
本体ボタンで動き出したなら、エアコン本体は無事です。この場合、リモコンの送信不良や電池切れが原因と断定できます。
ボタンを押しても「ピッ」という音がせず動かないなら本体側の問題です。制御基板やモーターの不具合を疑う必要があります。
3. 強制起動でも反応しない場合の判断基準
応急運転ボタンを長押ししても反応がないなら、個人での修理は困難です。電源系統や基板の致命的な故障が考えられます。
何度もボタンを連打するのは控えましょう。過度な負荷をかけると、修理費用がさらに高くなる恐れがあります。
自分で掃除して壊してしまった可能性が高い症状
掃除がきっかけで部品を破損させてしまうこともあります。特定の症状が出ている場合は、それ以上の操作を控えるのが賢明です。
1. 焦げ臭い匂いや異音がする場合の危険性
運転を開始してすぐに「ブーン」という異常な振動音がしませんか。ファンの軸がズレたり、異物が挟まったりしているサインです。
煙が出たり焦げ臭かったりするのは、電気系統の異常です。火災事故につながるため、直ちに使用を止めてください。
2. 何度試しても全く反応がない全停止状態
電源プラグを挿し直しても、本体のランプすら点かない状態です。これはヒューズが飛んでいるか、メイン基板が故障しています。
自分で基板を触るのは非常に危険です。感電のリスクがあるため、専門の知識がない限りは手を出さないようにしましょう。
3. 送風はされるが冷房や暖房の風が来ない不具合
ファンは回るのに、一向に冷えたり暖まったりしない状態です。掃除中に熱交換器のアルミフィンを傷つけ、冷媒ガスが漏れた可能性があります。
この症状はガスチャージなどの専門作業が必要です。室外機が回っているかどうかも、併せて確認しておきましょう。
エアコン掃除を業者に頼んだ後に動かない場合の対応
プロに任せたのに動かないと困惑してしまいますね。業者の作業ミスである可能性も考慮し、冷静に対応を進めましょう。
1. 作業業者への連絡と保証期間の確認方法
まずは作業を依頼した店舗や会社にすぐ電話しましょう。多くの業者には、作業後のトラブルに対する保証期間が設けられています。
領収書や作業報告書を手元に用意してください。いつ、誰が、どのような掃除をしたかを伝えることで話がスムーズに進みます。
2. 作業当日の不具合ならすぐに申し出る重要性
掃除が終わった直後の確認運転で不具合を見つけるのが理想です。時間が経過すると、掃除との因果関係が証明しにくくなります。
当日に連絡がつけば、その日のうちに戻って再点検してくれる場合もあります。違和感を感じたら、その場で遠慮なく伝えましょう。
3. 故障箇所が掃除に起因するものかの特定
業者が再度訪問し、原因を調べてくれます。もし洗浄液の飛散などが原因なら、業者の負担で修理が行われるのが一般的です。
一方で、元々の経年劣化による故障の場合は有償修理となります。納得がいかない場合は、第三者のメーカー点検を依頼することも検討しましょう。
メーカー別の故障相談窓口と修理費用の目安
修理を依頼する際、どれくらいの費用がかかるか知っておくと安心です。主要メーカーの窓口と料金の相場をまとめました。
1. パナソニック・ダイキンなど大手各社の連絡先一覧
お手元のエアコンのメーカー名を確認してください。各社、公式サイトに「修理受付」の専用フォームを用意しています。
電話窓口は混み合うことが多いため、Web予約が便利です。型番を控えてからアクセスしましょう。
2. 故障部位ごとの修理費用の相場一覧
修理にかかる費用の目安を以下のテーブルにまとめました。
| 故障箇所 | 修理費用の目安 |
| 制御基板の交換 | 20,000円 〜 35,000円 |
| ファンモーター交換 | 15,000円 〜 25,000円 |
| 温度センサー交換 | 10,000円 〜 15,000円 |
| ガス漏れ修理 | 25,000円 〜 50,000円 |
3. 購入から10年経過した際の買い替え判断基準
製造から10年を過ぎると、メーカーに補修部品の在庫がなくなります。修理を断られたり、高額になったりすることが多いです。
最新のエアコンは省エネ性能が格段に向上しています。修理に3万円以上かかるなら、買い替えた方が長期的な電気代は安く済みます。
次回のエアコン掃除で失敗しないための注意点
今回の経験を次に活かして、安全に手入れする方法を学びましょう。少しの準備で、故障のリスクは大幅に下げられます。
1. 電装部をビニールで徹底的に養生する方法
一番大切なのは、絶対に水をかけてはいけない場所を守ることです。右側の基板部分は、大きめのゴミ袋などで二重に覆いましょう。
マスキングテープで隙間なく固定するのがコツです。少しでも水が入り込むと故障の原因になるため、慎重に行ってください。
2. 洗浄スプレーをかけすぎてはいけない場所の特定
市販の洗浄スプレーは、アルミフィン専用です。ファンやセンサーに直接吹きかけるのは止めましょう。
液体が奥まで入り込みすぎると、排出されずに故障やカビの原因になります。説明書の規定量を守り、適度に使用することが肝心です。
3. 無理に分解せずプロに任せるべき範囲の境界線
自分でやるのは、フィルター清掃と表面の拭き掃除までにするのが安全です。内部のファンや奥底の汚れは、プロの技術が必要な領域です。
無理に分解してツメを折ると修理費がかさみます。2年に一度は「おそうじ本舗」などの専門業者へ依頼することをおすすめします。
まとめ
掃除の後にエアコンが動かないと焦りますが、まずは電源や組み立ての状態を落ち着いて確認してください。パネルの閉め忘れやコンセントの接触不良など、意外と単純な理由で解決することが多いものです。エラーコードが出ている場合は、メーカーのサイトで意味を調べるのが復旧への近道となります。
もし内部に水が入ってしまった場合は、無理に動かさず半日ほど乾燥させてみましょう。それでも動かないときや、異臭・異音がする場合は、すぐに使用を中止してメーカーや修理業者へ相談してください。今日からできる一歩として、まずはリモコンの電池交換と前面パネルの押し込みを試してみましょう。
