エアコンの分解洗浄はメーカー非推奨?故障時の保証やリスクについて解説!

エアコンの汚れが気になると、分解洗浄を検討する人が多いはずです。しかし、実は多くのエアコンの分解洗浄はメーカー非推奨とされています。

「綺麗にしたいのにどうして?」と不思議に思うかもしれません。この記事では、メーカーが分解洗浄を勧めない理由や、故障時の保証、潜んでいるリスクを分かりやすく解説します。

自分で掃除をしたり、業者に依頼したりする前に知っておくべき注意点がたくさんあります。特に保証期間内の対応や、火災のリスクなどは見逃せません。

正しい知識を持って、安全にエアコンを清潔に保つ方法を選びましょう。

目次

エアコンの分解洗浄はメーカー非推奨?

エアコンの内部は複雑な構造をしています。そのため、メーカーは専門知識のない人が分解することを推奨していません。

無理に分解すると、元に戻せなくなったり、重大な故障を招いたりする恐れがあるからです。

1 大手エアコンメーカー各社が内部洗浄を勧めない理由

ダイキンやパナソニックなどの大手メーカーは、公式サイトで分解洗浄への注意を呼びかけています。

内部の電装部品に洗浄液がかかると、トラッキング現象による発火の恐れがあるためです。

メーカーは製品の安全性を第一に考えています。

たとえクリーニング業者であっても、メーカー以外の人が内部を触ることを「改造」とみなす場合があります。

2 取扱説明書に記載されている「お客様自身でのお手入れ」の範囲

取扱説明書を確認すると、自分で行えるお手入れは限定されています。

主にエアフィルターの掃除や、前面パネルの拭き掃除までが推奨範囲です。

それ以上の分解や内部への液体投入は、禁止事項として書かれていることがほとんどです。

取扱説明書の指示を超える作業は、すべて自己責任となってしまいます。

3 ダイキンや三菱電機が公式に注意喚起しているリスク

ダイキンや三菱電機は、市販の洗浄スプレーについても警告を出しています。

スプレーの成分が内部に残り、プラスチック部品を腐食させることがあるからです。

液だれが電気回路に付着すれば、ショートして故障する原因になります。

メーカーは、こうした予期せぬトラブルを防ぐために強い姿勢で注意を促しています。

分解洗浄をメーカーが推奨しない具体的な理由

メーカーが慎重になるのには、確かな根拠があります。

単なる故障だけでなく、命に関わるような事故に繋がる可能性があるためです。

ここでは、具体的な3つのリスクを見ていきましょう。

1 電装部品に洗浄液がかかることによる発火事故の危険性

エアコンの右側には、心臓部であるコントロール基板が集まっています。

分解洗浄の際にここを完全に保護するのは、非常に高度な技術が必要です。

少しでも水分や洗浄液が入り込むと、数日後に突然発火することもあります。

NITE(製品評価技術基盤機構)でも、洗浄液による火災事故が繰り返し報告されています。

2 内部構造が複雑なため組み立てミスによる水漏れが起きる影響

最近のエアコンは、お掃除機能などが付いていて構造がとても緻密です。

一度バラバラに分解すると、わずかな部品のズレで水漏れが発生します。

ドレンパンという水の受け皿が正しく設置されないと、壁や床を濡らしてしまいます。

一度発生した水漏れは、再度分解して調整し直さない限り止まりません。

3 洗浄成分の流し残しがアルミフィンを腐食させるトラブル

アルミフィンに吹きかけた洗浄剤を完全に洗い流すのは困難です。

わずかな流し残しがあると、金属が化学反応を起こして腐食が始まります。

腐食が進むと冷房効率が落ちるだけでなく、ガス漏れの原因にもなります。

こうした見えない部分のダメージが、製品寿命を大きく縮めてしまうのです。

故障した際のメーカー保証や修理への影響

エアコンには通常1年程度のメーカー保証が付いています。

しかし、分解洗浄を行った後は、この保証が使えなくなる可能性が高いです。

1 エアコン クリーニング 故障 保証対象外になるケース

メーカー保証は、通常の使用範囲内での故障をカバーするものです。

外部の人間が手を加えたことによる故障は、保証の対象外と判断されます。

クリーニング後に動かなくなった場合、原因が洗浄にあるとみなされるからです。

修理を依頼しても、新品を買うのと変わらない高額な費用を請求されるかもしれません。

2 購入から1年以内の保証期間でも有償修理になる条件

たとえ購入してすぐであっても、分解の跡があれば無償修理は受けられません。

ネジの回し跡や、内部に残った洗浄剤の匂いで分解したことはすぐに分かります。

メーカーのエンジニアは、不適切なメンテナンスの形跡を見逃しません。

自分の判断で分解洗浄を依頼した時点で、権利を放棄したとみなされることもあります。

3 販売店の延長保証が適用されるかどうかの判断基準

家電量販店などの5年や10年の延長保証も同様です。

規約には「不適切な修理・改造による故障は対象外」という項目が必ずあります。

クリーニング業者の作業は「改造」や「不適切な取り扱い」に分類されがちです。

延長保証を頼りにしている人は、特に注意が必要です。

製造から10年以上経過したエアコンの洗浄は保証対象外?

古いエアコンを綺麗にしたいと思うのは自然なことです。

しかし、10年という月日はエアコンにとって大きな節目になります。

1 クリーニング業者が10年経ったエアコンを断る理由

多くのクリーニング業者は、製造から10年以上経った機種の保証をしていません。

作業中に部品が壊れても、代わりの部品が手に入らないからです。

プラスチックが劣化して脆くなっているため、触れるだけで割れるリスクがあります。

業者は弁償ができないリスクを避けるため、作業自体を断ることがあります。

2 メーカーが部品の保有を止めるタイミングと修理の可否

メーカーが修理用部品を保有する期間は、製造打ち切りから約10年です。

この期間を過ぎると、メーカー自身も修理を受け付けられなくなります。

洗浄をきっかけに故障しても、直す術がなくなってしまうということです。

古いエアコンは、洗うよりも買い替えを検討するタイミングかもしれません。

3 古い機種を分解洗浄する際に見落とせない破損リスク

10年経ったエアコンの内部は、熱と冷気でプラスチックがガチガチに固まっています。

分解の際に少し力を入れただけで、固定用のツメが折れることがよくあります。

ツメが折れるとパネルが浮き、異音や振動の原因になります。

こうした経年劣化による破損は、洗浄作業と切り離せない問題です。

自分でエアコンを分解洗浄するリスクと危険性

最近はYouTubeなどで分解方法が公開されています。

しかし、プロの道具を使わずに真似をするのは非常に危険です。

1 エアコン 掃除 スプレー 危険 と言われる発火のメカニズム

市販の洗浄スプレーを吹きかけるだけでは、汚れは落ちきりません。

むしろ、溶け出した汚れが奥の方で固まり、排水を詰まらせます。

さらに、スプレーの成分が基板に付着すると、絶縁不良を起こしてショートします。

これが「掃除をしていたら火が出た」という事故の典型的なパターンです。

2 プラスチック部品の経年劣化による破損やツメ折れのリスク

エアコンのカバーは、慣れない人が外そうとすると必ずどこかが欠けます。

隠れた位置にあるネジや、特定の方向にスライドさせるコツが必要だからです。

一度折れたプラスチックは、接着剤では元通りになりません。

見た目が悪くなるだけでなく、運転中にガタガタと音が鳴るようになります。

3 室内機を完全に分解した後の再組み立てが困難な理由

分解するのは簡単ですが、元通りに組み立てるのは至難の業です。

配線の引き回しが1センチずれるだけで、カバーが閉まらなくなります。

無理やり押し込むと、配線が噛んで断線する事故に繋がります。

パズルのように精密な構造を、素人が元に戻すのはほぼ不可能です。

クリーニング業者に依頼する際の保証制度と注意点

メーカー非推奨であっても、プロの業者に頼みたい場合はあります。

その際は、もしもの時に備えた保証体制を必ず確認してください。

1 損害賠償保険に加入している業者か確認する方法

信頼できる業者は、必ず「賠償責任保険」に加入しています。

作業中にエアコンを壊してしまった場合、その保険で修理費用を補償してくれます。

依頼前に「保険に入っていますか?」と確認するのは失礼なことではありません。

無保険の業者に頼むと、故障した際に泣き寝入りすることになります。

2 作業後に故障が発覚した際の連絡期限と対応の流れ

作業から時間が経ちすぎると、洗浄との因果関係が認められにくくなります。

多くの業者では「作業後1週間以内」などの期限を設けています。

洗浄が終わったら、すぐに冷房や暖房の動作を確認しましょう。

少しでも変な音がしたり、冷えが悪かったりしたら、すぐに連絡を入れるべきです。

3 故障リスクを事前に説明してくれる優良業者の見分け方

良い業者は、作業前に「この機種はここが壊れやすい」とリスクを説明します。

メリットだけでなく、デメリットを正直に話してくれるかどうかが重要です。

何でも「大丈夫です」と言う業者は、リスク管理が甘い可能性があります。

事前の説明が丁寧な業者ほど、実際の作業も慎重に行ってくれます。

メーカー純正クリーニングと一般業者の洗浄の違い

実は、メーカー自身もクリーニングサービスを提供していることがあります。

一般の業者とは、作業の内容も費用も大きく異なります。

項目一般的な業者メーカー純正
費用10,000円〜20,000円30,000円〜60,000円
作業方法壁にかけたままの洗浄持ち帰り分解洗浄または完全分解
保証業者の損害保険メーカー保証の継続
技術者民間資格・経験者メーカーの修理認定者

1 エアコン メーカー純正 クリーニング 費用 の相場と作業内容

メーカー純正のサービスは、一般の業者に比べて2倍から3倍の費用がかかります。

しかし、その分作業は徹底しており、室内機を取り外して工場で洗うこともあります。

電装品をすべて取り外してから丸洗いするため、故障のリスクが極めて低いです。

お掃除機能付きの複雑な機種でも、メーカー基準で完璧に仕上げてくれます。

2 家電量販店や清掃業者が行う壁掛け洗浄のメリット

一般的な業者のメリットは、何と言っても安さと早さです。

数時間の作業で完了し、その日のうちにエアコンが使えるようになります。

定期的に、手軽に綺麗にしたいというニーズにはぴったりです。

ただし、壁にかけた状態では、奥の方の汚れまで完全に落とすのは難しい面もあります。

3 費用を抑えつつ安全に綺麗にするための選び方

「安心」を買うならメーカー純正、「コスパ」を選ぶなら一般業者となります。

購入して間もない高級機種なら、メーカー純正を選ぶのが賢明です。

逆に、数年で買い替える予定の古い機種なら、信頼できる一般業者で十分でしょう。

自分のエアコンの状態と予算に合わせて、最適なプランを選んでください。

分解洗浄による主な不具合や故障の事例

クリーニング後に起こりやすい不具合を知っておきましょう。

これらは、分解洗浄が原因である可能性が高いトラブルです。

1 送風ファンに負荷がかかることによる異音や振動の発生

送風ファンを掃除する際、無理な力がかかると軸が歪んでしまいます。

すると、回転するたびに「シュルシュル」といった異音が発生します。

また、ファンの羽根が1枚欠けるだけでも、バランスが崩れて激しく振動します。

これは部品交換をしない限り、直すことができない故障です。

2 温度センサーの誤作動による冷えないトラブル

エアコンには、部屋の温度を検知する精密なセンサーが付いています。

洗浄中にこのセンサーが濡れたり、位置がズレたりすると、温度調節ができなくなります。

「設定温度にしても全然冷えない」というのは、センサーの異常が疑われます。

正しく取り付け直すか、乾燥させないと正常には戻りません。

3 排水ホースの詰まりが原因で室内から水が漏れる現象

洗浄で落とした汚れが、排水ホース(ドレンホース)に詰まることがあります。

行き場を失った水は、室内機から溢れ出して部屋を水浸しにします。

洗浄後は、バケツ1杯分くらいの水を流して、スムーズに排水されるか確認が必要です。

これを怠ると、夜中に突然水が垂れてくることになります。

失敗しないためのエアコンクリーニング業者の選び方

業者選びで失敗しないためには、事前のリサーチが欠かせません。

チェックすべきポイントを整理しました。

1 エアコン 分解洗浄 実績 口コミ をチェックする際のポイント

ネットの口コミを見る際は、具体的な故障対応の有無を確認しましょう。

「壊れた時に誠実に対応してくれた」という声がある業者は信頼できます。

単に「綺麗になった」だけでなく、その後のトラブルがないかどうかが重要です。

また、自分の使っている機種と同じメーカーの実績があるかも見ておきましょう。

2 最新の自動お掃除機能付きエアコンに対応できる技術力の有無

お掃除機能付きエアコンは、分解の難易度が格段に上がります。

業者によっては、お掃除機能付きを理由に追加料金を取ったり、断ったりします。

あらかじめ型番を伝え、「分解した経験があるか」を聞いておくのが確実です。

不慣れな業者に頼むと、複雑な配線を元に戻せず壊される危険があります。

3 見積もり時に追加料金や保証範囲を明確に提示する業者

電話やメールの時点で、料金体系がはっきりしている業者を選びましょう。

「当日見てみないと分からない」と繰り返す業者は、後で高額請求される恐れがあります。

汚れがひどくても追加料金はかからないか、保証は何日間か。

これらを口頭だけでなく、書面やメールで残してくれる業者は安心です。

自分でできる正しいエアコンのお手入れ方法

無理な分解をしなくても、日々のケアで汚れを防ぐことは可能です。

メーカーが推奨している安全な方法を実践しましょう。

1 フィルター掃除とエアフィルターの正しい洗い方

フィルター掃除は、2週間に1回程度行うのが理想的です。

掃除機でホコリを吸い取り、汚れがひどい時は水洗いをします。

水洗いした後は、必ず陰干しをして完全に乾かしてから取り付けてください。

濡れたまま取り付けると、内部でカビが繁殖する原因になってしまいます。

2 内部クリーン機能や送風運転を活用したカビ予防策

冷房を使った後は、エアコン内部が結露で濡れた状態になっています。

「内部クリーン」機能や、30分程度の「送風」運転で中を乾かしましょう。

乾燥させるだけで、カビの発生を劇的に抑えることができます。

電気代はわずかですので、使い終わるたびに習慣にするのがおすすめです。

3 エアコンの効きを良くするための室外機周りのメンテナンス

室内機だけでなく、室外機の周りを片付けることも大切です。

室外機の周りに荷物があると、熱を逃がせず効率が落ちてしまいます。

吹き出し口を塞がないようにし、枯れ葉などが詰まっていれば取り除きます。

これだけでエアコンの負荷が減り、故障のリスクを下げることができます。

エアコン分解洗浄のメリットと必要性

リスクやメーカー非推奨という面をお話ししてきましたが、分解洗浄には大きなメリットもあります。

定期的なプロの清掃が必要な理由を見ていきましょう。

1 エアコン 分解洗浄 メリット デメリット の比較

分解洗浄の最大のメリットは、目に見えない奥のカビを全滅させられることです。

フィルター掃除だけでは、熱交換器の裏側やファンの奥には手が届きません。

一方で、故障リスクや数万円の費用がかかるのがデメリットです。

安全を優先するか、清潔さを優先するか、そのバランスを考える必要があります。

2 内部に溜まったカビやホコリを完全に除去する健康上の効果

カビが生えたエアコンを動かすと、胞子が部屋中に撒き散らされます。

これがアレルギーや咳の原因になることもあるため、健康面での影響は無視できません。

特に小さなお子さんやペットがいる家庭では、分解洗浄は非常に有効です。

一度リセットすることで、綺麗な空気の中で安心して過ごすことができます。

3 汚れを取り除くことで得られる電気代の節約メリット

汚れで目詰まりしたエアコンは、設定温度にするために余計な電気を使います。

分解洗浄で風の通りを良くすると、冷暖房の効率が驚くほど回復します。

洗浄前と後では、消費電力が20%近く変わるというデータもあります。

クリーニング費用がかかっても、月々の電気代で元が取れる場合も多いです。

まとめ

エアコンの分解洗浄は、メーカーが公式に非推奨としている行為です。特に個人で行う掃除スプレーの使用や無資格者による分解は、火災や水漏れといった重大な事故に直結する恐れがあります。また、一度分解してしまうとメーカー保証や販売店の延長保証が受けられなくなる可能性が高いため、そのリスクを十分に理解した上で判断しなければなりません。

もし徹底的な洗浄を希望するのであれば、高額でもメーカー純正のサービスを利用するのが最も安全な選択です。一般的なクリーニング業者に依頼する場合は、損害賠償保険の有無や、製造から10年以内であるかを確認し、リスクを最小限に抑えましょう。まずは日常的なフィルター掃除や送風運転による乾燥を徹底し、内部の汚れを未然に防ぐことから始めてみてください。

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この記事を書いた人

CLEAN DAYSは、「掃除で失敗した経験」から正しい知識の大切さを学び、立ち上げられた情報サイトです。
自己流掃除の限界や、プロに頼んで初めて分かった違いをもとに、家庭と業者の役割分担を丁寧に解説。
専門資格を持つ監修者と連携し、信頼できる掃除情報を発信しています。

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