「ハウスクリーニングなら換気扇も分解できる?」と疑問に思っていませんか。油でギトギトになった換気扇は、表面を拭くだけではきれいになりません。実は、プロの業者は自分では外せない奥の部品までしっかり分解してくれます。
この記事では、ハウスクリーニングなら換気扇も分解できるのか、奥の油汚れを落とす手順を解説します。プロの手順を知ることで、キッチンの空気が驚くほど変わります。自分では手が届かない汚れをリセットして、快適な料理時間を手に入れましょう。
ハウスクリーニングで換気扇はどこまで分解できる?
ハウスクリーニングのプロは、私たちが普段触ることのない内部パーツまで徹底的に分解します。ネジの1本から丁寧に外し、構造を熟知した上で作業を進めます。分解することで、見えない場所に溜まった古い油も逃さず除去できるのが強みです。
1. シロッコファンやプロペラファンの取り外し
レンジフードの奥にある円筒形のシロッコファンを、プロは専用の工具で取り外します。この部品は長年の油で固着しやすく、自分では外せないケースが多々あります。
無理に外そうとして軸を曲げてしまうと、故障の原因になります。プロは状況に合わせて、潤滑剤や熱を使いながら安全にファンを抜き出します。
2. 部品を覆うカバーやパネルの分解範囲
外側の整流板やフィルターだけでなく、その奥にあるインナーパネルも分解の対象です。さらに、油を受け止めるオイルトレーや、空気の流れを整えるベルマウスも外します。
これらをすべてバラバラにすることで、重なり合った部分の汚れも落とせます。隅々までピカピカにするためには、この細かな分解作業が欠かせません。
3. モーター周辺やファンケース内部の清掃
プロはファンを収納している「かたつむり」のような形のファンケース内部まで洗浄します。ここは手が届きにくく、油が最も厚く蓄積する場所です。
モーターに水や洗剤がかからないよう厳重に保護した上で、奥の壁面をきれいにします。ケース内部の油を取り除くと、吸い込みの効率が格段にアップします。
換気扇のタイプごとの特徴と分解できる場所
換気扇には大きく分けて2つのタイプがあり、それぞれ構造が異なります。お住まいのタイプによって、分解するポイントや掃除の難易度が変わります。それぞれの特徴を以下の表にまとめました。
| 特徴 | シロッコファン(レンジフード) | プロペラファン(換気扇) |
| 設置場所 | マンションや最新の戸建て | 古めの戸建てやアパート |
| 分解範囲 | 整流板、フィルター、ファン、ケース | 羽根(プロペラ)、カバー、枠 |
| 掃除頻度 | 1年に1回が理想 | 3〜6ヶ月に1回が理想 |
1. 集合住宅に多いレンジフードの仕組み
レンジフードはダクトを通して排気する仕組みで、吸い込む力が安定しています。内部にはシロッコファンという細かい羽根がたくさん付いた部品が入っています。
構造が複雑なため、分解には専門的な知識が必要です。プロはこの複雑な内部構造を理解しており、適切な順序でパーツをバラしていきます。
2. 戸建てに多いプロペラファンの構造
壁に直接取り付けられているプロペラファンは、比較的シンプルな作りです。大きな羽根が回転して、外へ直接空気を送り出します。
シンプルですが、外壁側のシャッター付近にまで油がこびりついていることがあります。プロは羽根だけでなく、枠組みやシャッターの汚れもきれいに落とします。
3. 最新の自動洗浄機能付き換気扇の注意点
最近では、ボタン1つでフィルターを洗ってくれる自動洗浄モデルも増えています。しかし、このタイプもファンケースの奥までは洗いきれません。
内部に電装部品が多いため、誤った掃除をするとショートする恐れがあります。自動洗浄付きだからと安心せず、定期的にプロによる分解清掃を行うのが無難です。
プロが実施する換気扇の分解洗浄の手順とは?
プロが現場で行う作業には、一切の無駄がありません。汚れを落とすだけでなく、家を傷めないための配慮も徹底されています。どのような流れで作業が進むのか、その具体的な工程を見ていきましょう。
1. 周辺を汚さないための養生と動作確認
作業を始める前に、まずはコンロ周りや床をビニールシートで保護します。これを「養生」と呼び、油汚れや洗剤の飛び散りを防ぎます。
次に、換気扇を回して異音がないか、ライトが点くかを確認します。事前に現状を把握することで、作業後のトラブルを未然に防いでいます。
2. 各部品の取り外しと分解作業
動作確認が終わると、手際よく部品を外していきます。まずはフィルターやカバーを外し、次に奥のファンへと進みます。
油でネジが固まっている場合は、ドライヤーで温めて油を緩めることもあります。プロならではのテクニックで、部品に負担をかけずに分解を完了させます。
3. 取り外した部品のつけ置きと手洗い
外した部品は、専用の洗剤を溶かしたお湯につけ置きします。この間に、本体側の拭き掃除を進めることで効率を高めています。
油が浮き上がってきたら、ブラシを使って細かな隙間の汚れを落とします。最後に水ですすぎ、水分を完全に拭き取ってから元の状態に組み立てます。
換気扇の奥に溜まった油汚れを落とすプロのコツ
プロが使う技は、家庭での掃除にも応用できるポイントがたくさんあります。特に「温度」と「道具」の使い方が、仕上がりを左右する大きな鍵となります。
1. 頑固な油を溶かすお湯の温度設定
油汚れを落とすには、お湯の温度が非常に重要です。プロは40度から60度程度の熱めのお湯を使用して、洗剤の力を最大限に引き出します。
水では油が固まってしまい、どれだけこすっても落ちません。お湯を使うことで油が柔らかくなり、するりと剥がれ落ちるようになります。
2. 汚れの厚みに合わせたスクレーパーの使い方
分厚く層になった油には、いきなり洗剤をかけません。まずはプラスチック製のスクレーパーなどで、物理的に汚れを削ぎ落とします。
あらかじめ汚れを薄くしておくことで、洗剤の浸透が早くなります。このひと手間が、結果的に部品を傷つけず、短時間できれいにする秘訣です。
3. 部品の細部まで洗剤を届かせる方法
シロッコファンの羽根の間など、狭い場所にはハケや特殊なブラシを使います。洗剤を泡状にして塗布し、汚れに密着させる工夫も欠かせません。
全体を均一に濡らすのではなく、汚れがひどい部分を重点的に攻めます。プロは汚れの落ち具合を指先で確認しながら、滑らかになるまで洗い上げます。
換気扇クリーニングでプロが使用する洗剤と道具
プロが使う道具は、市販のものよりも強力で効率的です。しかし、最近ではプロ仕様に近い製品も手に入るようになっています。
1. 固まった油を分解する強力なアルカリ性洗剤
プロは苛性ソーダを含む強力なアルカリ洗剤を使用します。これは家庭用よりも洗浄力が高く、固まった油をドロドロに溶かす性質があります。
家庭で近い効果を得たい場合は「オキシクリーン」のような酸素系漂白剤がおすすめです。お湯に溶かしてつけ置きするだけで、驚くほど汚れが浮いてきます。
2. 塗装を傷めずに汚れを落とす専用ブラシ
ただ硬いブラシを使うのではなく、素材に合わせた道具を使い分けます。金属を傷つけない真鍮(しんちゅう)ブラシや、コシのあるナイロンブラシを駆使します。
無理に硬いものでこすると、換気扇の塗装が剥げてしまいます。プロは力加減を調整し、汚れだけを的確に剥がしていきます。
3. 浸け置き洗いに必要な道具と機材
大量の部品を一度に洗うため、大きなコンテナや厚手のビニール袋を用意します。そこにお湯と洗剤を溜め、部品全体をしっかり浸します。
お湯の温度を保つために、保温性の高い容器を使うこともあります。この「温度を維持した浸け置き」こそが、最も効率的な掃除方法です。
プロに換気扇掃除を依頼するメリットとは?
自分でする掃除とプロの依頼では、仕上がりに明らかな差が出ます。それだけでなく、家全体の環境やコスト面でも大きなメリットが得られます。
1. 排気効率の改善による電気代の節約
汚れが詰まった換気扇は、空気を吸い込むために余計なパワーを使います。プロの洗浄で空気の通り道がきれいになると、運転効率が元に戻ります。
スムーズに空気が流れるようになれば、電気代の無駄をカットできます。掃除代はかかりますが、長期的に見れば経済的なメリットも大きいです。
2. 換気扇本体の故障リスクの軽減
油汚れを放置すると、モーターに負荷がかかり故障の原因になります。また、蓄積した油が酸化して、金属パーツを腐食させてしまうこともあります。
定期的なメンテナンスは、換気扇の寿命を延ばすことにつながります。高額な本体交換を避けるためにも、プロの分解洗浄は有効な手段です。
3. キッチン全体の油臭さの解消
換気扇から嫌なニオイが漂ってくることはありませんか。それは内部で酸化した古い油のニオイが原因かもしれません。
奥までしっかり洗浄することで、キッチンにこもる油特有の臭いが消えます。リビングまで広がっていたベタつき感もなくなり、空間全体が清潔になります。
換気扇クリーニングにかかる料金相場と作業時間
プロに依頼する際、一番気になるのが費用と時間ですよね。一般的なハウスクリーニング業者の料金設定は、換気扇のタイプによって決まっています。
| 換気扇のタイプ | 料金相場(税込) | 作業時間の目安 |
| シロッコファン(レンジフード) | 10,000円 〜 19,000円 | 2時間 〜 3時間 |
| プロペラファン(換気扇) | 7,000円 〜 11,000円 | 1時間 〜 1.5時間 |
1. 種類別の一般的なクリーニング費用
レンジフードタイプは分解の工程が多いため、料金が高めに設定されています。一方、プロペラタイプは構造が単純なので、比較的安く依頼できます。
年末の大掃除シーズンなどは、予約が取りにくく料金が上がることもあります。少し時期をずらして依頼すると、キャンペーン価格で安くなる場合があります。
2. 作業当日に必要な時間の目安
標準的なレンジフードの場合、準備から片付けまで約2時間から3時間ほどかかります。汚れがひどい場合や、古い機種で分解に時間がかかる場合は伸びることもあります。
立ち会いの必要があるため、余裕を持ったスケジュールを組んでおきましょう。作業中はキッチンが使えないため、食事の準備などは済ませておくとスムーズです。
3. 複数箇所のセット割引を利用するコツ
多くの業者では、キッチンや浴室とセットで依頼すると割引になるプランを用意しています。単品で頼むよりも、1箇所あたりの単価が数千円安くなるのが一般的です。
「水回り3点セット」などは、家全体を一気にきれいにしたい時に最適です。見積もり時にセット価格を確認して、賢く利用しましょう。
ハウスクリーニング業者を選ぶ際のチェックポイント
いざ依頼しようと思っても、業者の数が多くて迷ってしまいます。安心して任せられる業者を見極めるには、3つのポイントに注目してください。
1. 損害賠償保険への加入の有無
万が一、作業中に換気扇が壊れたり、壁に傷がついたりした場合の備えです。保険に加入している業者であれば、しっかりと補償を受けることができます。
個人の格安業者の中には、保険に入っていないケースもあります。依頼前に公式サイトの「会社概要」などで保険加入の有無を確認しておきましょう。
2. 追加料金が発生しない見積もり形式
当日になって「汚れがひどいから」と追加料金を請求されるトラブルは避けたいものです。出張費や駐車場代も含まれた「総額表示」かどうかをチェックしてください。
見積もりが曖昧な場合は、事前に写真を送って確認してもらうのが確実です。明朗会計を謳っている業者なら、安心して作業を任せられます。
3. 過去の利用者の口コミと実績の確認
実際にサービスを利用した人の声は、何よりの判断材料になります。作業員の対応や、分解洗浄の丁寧さについての書き込みを確認しましょう。
公式サイトにある「ビフォー・アフター」の写真も参考になります。実績が豊富な業者は、あらゆるメーカーの換気扇に対応できる技術を持っています。
自分で分解掃除をする際のリスクと注意点
「自分でもできそう」と思うかもしれませんが、分解掃除には危険も伴います。安易に手を出す前に、起こりうるトラブルを把握しておきましょう。
1. ファンの変形による異音や振動の発生
シロッコファンは非常に繊細なバランスで回転しています。掃除の際に羽根に強い力を加えると、目に見えないレベルで歪んでしまうことがあります。
わずかな歪みでも、回転時に「ブーン」という異音や大きな振動を引き起こします。一度歪んだファンを元に戻すのは難しく、部品交換が必要になる場合もあります。
2. モーター部分への浸水による故障
換気扇の心臓部であるモーターに水や洗剤がかかると、致命的な故障につながります。特にスプレー洗剤を直接吹きかけるのは、非常に危険な行為です。
内部まで浸水すると、ショートして煙が出たり動かなくなったりします。電気系統の保護は素人には難しいため、内部の清掃はプロに任せるのが安全です。
3. 部品の鋭利な箇所での怪我の危険性
換気扇のフィルターやファン、フードの縁などは、金属が鋭くなっています。厚手のゴム手袋をしていても、油で滑って手を切ってしまう事故が多発しています。
また、高所での作業になるため、椅子から転落する恐れもあります。安全を第一に考えるなら、無理をせず専門家に依頼するのが賢明な判断です。
きれいな換気扇を長く保つための日常の工夫
プロにきれいにしてもらった後は、その状態をできるだけキープしたいですよね。日々のちょっとした習慣で、大掛かりな掃除の回数を減らすことができます。
1. 市販のフィルターを併用する予防策
備え付けの金属フィルターの上に、不織布などの使い捨てフィルターを貼りましょう。これが第1の壁となり、内部に侵入する油の量を大幅にカットしてくれます。
フィルターが茶色くなったらすぐに交換するのがポイントです。汚れたまま放置すると吸い込みが悪くなるため、定期的なチェックを習慣にしましょう。
2. 調理後すぐに行う簡単な拭き掃除
油汚れは、時間が経つほど冷えて固まり、落ちにくくなります。コンロを拭くついでに、換気扇のフード周りもサッとひと拭きするだけで違います。
「セスキ炭酸ソーダ」のスプレーを手元に置いておくと便利です。軽い汚れなら、シュッと吹きかけて拭き取るだけで、ベタつきを防げます。
3. 業者に依頼する適切な頻度とタイミング
毎日料理をする家庭なら、1年から2年に1回はプロの分解洗浄を受けるのが理想です。揚げ物が多い場合は、1年おきのメンテナンスをおすすめします。
夏場は油が柔らかく落ちやすいため、実はクリーニングに最適な季節です。繁忙期の年末を避け、夏や秋に予約を入れるとスムーズに作業を依頼できます。
おわりに
換気扇の奥に溜まった油汚れは、ハウスクリーニングのプロによる「分解洗浄」で解決できます。自分では取り外せないファンやケースの内部まで、専用の洗剤と技術で徹底的にリセットしてもらいましょう。きれいな換気扇は、キッチンの衛生環境を守るだけでなく、電気代の節約や機器の寿命延長にもつながります。
まずは、お使いの換気扇のタイプを確認し、信頼できる業者に見積もりを依頼することから始めてみませんか。汚れが気になった今が、キッチンの空気を変える絶好のタイミングです。清潔な空間で、毎日の料理をもっと楽しく快適なものにしていきましょう。
